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西ヨーロッパの宗教状況、あるいは世俗化と「見えない宗教」

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ナタリ・リュカ著/伊達聖伸訳 『セクトの宗教社会学』 読了

訳者の伊達さんにご恵贈いただいた >ありがとー、伊達さん

とっても素晴しい一冊だった

前便 「世俗人、あるいは資本家と資本主義者」で紹介したのもこの本

セクト論概説という、リュカのねらいとは別のところを引用させていただいたわけだが

ここでもまた リュカの本論からすれば補足的なところに興味がいったので

紹介させていただきたい

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リュカは 「西洋」 をいくつにも分けて思考をすすめる

ヨーロッパとアメリカをわけ、西欧とその他欧州をわけ、フランスとその他の国々をわける

韓国の現代宗教研究者であるリュカ (「訳者あとがき」参照) は

オクシデントをいわば人類学的な視野のなかにおいているわけだ

ということで、 次の短い一節には たくさんの研究成果が凝縮されている

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ヨーロッパの宗教状況は、次のような共通の大きな傾向によって特徴づけられていて、他の地域に見られる現象と比べても、その特殊性は目立っている。すなわち、心性の世俗化、文化の多元化、統一をもたらす大きな思想体系の喪失、大きな宗教制度の影響力の後退、信者数の顕著な減少、個人主義的な信仰の分散、規制緩和された象徴財の市場における宗教的小集団やネットワークの増殖などである。ここに掲げた現象はすべて、西欧全体に認められる。

120-21頁

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見やすいように箇条書きにしておこう

  • 心性の世俗化
  • 文化の多元化
  • 統一をもたらす大きな思想体系の喪失
  • 大きな宗教制度の影響力の後退
  • 信者数の顕著な減少
  • 個人主義的な信仰の分散
  • 規制緩和された象徴財の市場における宗教的小集団やネットワークの増殖

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