近代経済人の宗教的根源
宗教と経済、宗教と資本主義 の関係については これまで「近代精神」「世俗の思想家たち」などのエントリで少しずつ考えてきましたんでもって、ここでは そのものズバリのタイトルをもつ梅津順一 『近代経済人の宗教的根源』 を紹介したいと思いますお察しのとおり、ウエーバーの「プロ倫」テーゼ再考の一冊です冒頭の二段落を書き抜きますね====================...
View Article日本教的ファンダメンタリズムの大成者
「日本教」「空気」で有名な、山本七平の日本学を読んでいるどうやら、山本直樹との対談 『日本教の社会学』 が定番らしいというのでそれに手をつけてみたなるほど面白い、これまでボクなりに考えてきたことが...
View Article日本教における自然
前便 「日本教的ファンダメンタリズムの大成者」にひきつづき山本七平・小室直樹の対談 『日本教の社会学』 からの引用です「自然」概念については 独自に研究したことがありますが日本教論において こんなに中核的な概念であることには当時、まったく無自覚でした お恥ずかしい=====================山本...
View Article日本教の教義としての「空気」
前便 「日本教における自然」前々便 「日本教的ファンダメンタリズムの大成者」とつづけてきた山本日本学の引用、三つ目になります「空気」 を「日本教のドグマ」として位置づける小室先生の整理は お見事各論としてはよくわかるのに、組織的な理解にはなかなかできないのが山本日本学なわけですがそれを、小室先生がみごとに構造化してくれます====================小室 […]...
View Article儒学を入れるしかなかった近世神道、そして尊皇倒幕へ
山本七平・小室直樹 『日本教の社会学』 からの引用をつづけます「日本教的ファンダメンタリズムの大成者」 「日本教における自然」「日本教の教義としての「空気」」につづいて、四つ目のエントリになります====================山本...
View Article世間とは何か
今年度、ある授業で 「現代日本の道徳と宗教」 をテーマにかかげている日本研究者でないので、今更いろいろ勉強している山本七平・小室直樹 『日本教の社会学』を読み終わったのでつぎは、阿部謹也 『「世間」とは何か』に手をだした阿部先生の思索は、じつにマイルドで馴染みやすい教養人、文化人としての落ち着きと懐のふかさを感じさせる(対して、山本・小室の言葉はエッジが立っていて まさに事態を切り裂いていく!)阿部...
View Article宗教者と無神論者の双方に関わる問題、あるいは信への転回
《世俗の宗教学》 にとっての(西洋)哲学史上の基礎となるようなところ、じゃないかなロベルト・デ・ガエターノ著、廣瀬純翻訳・解題「シネマ地理学」 (同編『ドゥルーズ、映画を思考する』廣瀬純・増田靖彦訳、勁草書房、2000[原1993]年、70-131頁)この論文から一節を引用します====================[…]...
View Article失語体験と説話論的な磁場
これまで一生懸命考えてきた 《世俗》 概念…文章にしては発表せず、宗教学会で数度 口頭発表してきただけその都度、とにかく理解をえられなくて 四苦八苦してきた去年などは、ある大御所の先生から 「何をしようとしているかわからない」と言われたほどだボクはこのとき、「これはチャンスだ!」 と思った「わからない」 というのは...
View Article公開講座 「生きられる宗教 ―世界のなかの日本の宗教」
公開講座、やっておりますうっかり、こちらでの告知をし忘れておりました…平日の真昼間、しかも有料ということで お誘いするのも心苦しいのですがゼッタイ損はさせませんご都合のつく方は、ぜひともおいでくださいませ====================日本女子大学生涯学習センター(目白) 公開講座生きられる宗教 ―世界のなかの日本の宗教―第一回 11月4日(水) 13:30~15:00第二回...
View Article映画上映会 『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
大学の公式サイトには告知が出てないようですが…映画上映会やります (。・ω・。)====================インドって、どういう国? 映画で知るインド事情映画 『マダム・マロリーと魔法のスパイス』 を通して日時 2015年11月12日(木) 14:30~17:30場所 日本女子大学 目白キャンパス ランゲージ・ラウンジ※ 予約不要、無料※ 非営利 研究教育目的留学生など学生さんの企画で...
View Articleヒンドゥーの霊的原初主義
こちらのエントリ「コミュナリズムの友敵イデオロギー」で「霊的原初主義」という謎めいた造語を使いましたその簡単な説明文です====================...
View Article島薗進 『ポストモダンの新宗教』 (2001)
こちらのワークショップでの主要参考文献のひとつ島薗進 『ポストモダンの新宗教―現代日本の精神状況の底流』 (東京堂出版,2001年)より==================== では、[ポストモダンの新宗教、すなわち「新新宗教」において]...
View Article[ワークショップ] オタクにとって聖なるものとは何か
新企画ライン 第6弾は 「宗教とオタク」! 皆さんのご参加、お待ちしております ・ 第1弾は 「映画」 でした(140302 開催) ・ 第2弾は 「食」 でした (140426 開催) ・ 第3弾は 「哲学」 でした (140517 開催) ・ 第4弾は 「音楽」 でした (140621 開催) ・ 第5弾は 「映画」でした (141122 開催)※ 企画運営は 「エコノミメーシス...
View Article歴史的闘争、制度化、具体性
ウルリッヒ・ベック曰く==================== したがってわれわれが今日、そして未来において関わることになる (1)個人化の歴史的主観形式は、イマヌエル・カントが考えていたような...
View Article近現代の日印文化交流 ― タゴールと遠藤周作 ―
去る2016年6月4日、 青山学院大学で「近現代の日印文化交流 ―タゴールと遠藤周作―」という発表をさせていただきました全国大学国語国文学会の 60周年記念大会 (第113回大会・平成28年度夏季大会)60周年記念パネルディスカッション 「日本とインドを結ぶ―交流の過去・現在・未来―」の二人目の登壇者として、です当日お示ししたパワポ資料を お約束どおり、アップいたしますこちら ↓...
View Article【シンポジウム】 「宗教」をものがたる - 宗教/文学研究のいま -
第2回「宗教・イメージ・想像力」研究会として、こんなシンポジウムやります。ご参加希望の方、どうぞお気軽に連絡くださいませ。==========【シンポジウム】 「宗教」をものがたる-宗教/文学研究のいま-◆ 2016年8月7日(日)13時半から17時半ごろまで (時間帯が多少前後するかもしれません)◆ 日本女子大学 目白キャンパス 百年館◆ 発表者13:30-14:10...
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